Rubyを巡る、それぞれの企業の考え方

-コミュニティとの関係 - まさたか日記経由で知ったこの記事。ちょっとこれは酷いと思う。

Rubyは開発生産性の高さで定評があり、システムの作り直しも容易とされる。この特徴を生かし、「プロトタイプを短期で開発し、顧客に提示。さらに要望を引き出して、構築を進める」という繰り返し型の開発スタイルを取ることで...(略)
 ラピッド開発とも呼ぶこの開発手法は、仕様を巡る誤解を早い段階で解消できるし、顧客の満足度も高めやすい点がメリットとされる。亀田氏によれば、「顧客と円滑なコミュニケーションが図れ、SEのストレス要因も減る。Rubyは、SEを元気にするコンピュータ言語」だそうだ。

「基幹システム」が得意なSIerこそOSSに取り組むべきだ | 日経 xTECH(クロステック)

こっちはもうちょっと良い感じ。

パネルディスカッションで印象的だったのは、楽天の森氏も、CTCの小島氏も“Rubyの楽しさ”を強調したことだ。小島氏は言う。「Rubyを使うようになってから、プログラマが幸せそうに働いているんですよ。このインパクトは大きい。朝から黙々とキーボードを叩いている姿は、今日も会社に行くの嫌だなと思うのとは大きな違いです」。森氏も異口同音だ。「エンジニアが楽しそうで仕事が活発になった。Rubyが広がることで日本が元気になればいい」。

業務用途でRubyを使う上での課題 − @IT

はてなブックマークで「どの辺がそう思うのか気になる」とのコメントを頂いたので追記:
最初の記事はあくまでもビジネスとしての側面でしか捉えられておらず、Rubyが目指している「プログラマが楽しくプログラミングできる」という理念がかなり割合で置き去りにされています。それにRubyをきちんとリサーチしているのならSEなんて言葉はあんまり出てこないと思います。
Rubyを利用した営利活動を否定しているわけではなくて、Rubyが目指す理想を考慮せずにこういう捉え方しかされないのであれば、Rubyを仕事で使ったとしても現場の環境が改善されるとは思えないのです。
その点、後者の記事では職場の現状を改善しようという願いが篭っている分だけ、ぼくは評価しています。