海辺のカフカ

本当はG.W前に読了してたけど、なんと感想を書けば良いのかわからずにそのままにしてた。いまでも気の利いた言葉が思いつかない。
ということなので、覚え書き程度の雑感をとりあえず。
村上春樹の物語の内容としては、ベタベタの話だ。少なくともぼくはそのように感じた。村上春樹おきまりの世界観があって、線をなぞるように都合の良い話が展開されてゆく。
しかし1番大切なことは、この種の話は村上春樹にしか書けない内容のものだということである。想像力という概念をとても大切にリスペクトしてる人でなければ書くことなんてできないな、と思わせる内容。
ということで、ティム・オブライエン好きのぼくとしてはとっても楽しめた小説でした。村上春樹の小説を楽しむために話の筋はそれほど重要なことではないだろうしね。