虞美人草

ぼくのイメージでは漱石といったら学生のときに国語の教科書に出ていた「こころ」なんだけど、「坊ちゃん」を読み三部作を読み、「行人」「明暗」「鉱夫」「猫」と続き、そして虞美人草
新しい小説を読むたびに新しい発見がある。(まあ、こころと行人と明暗は似たような話だけど)
虞美人草夏目漱石のロマンティックな面が出ていて面白い。でも、最後はちょっと悲劇過ぎるのかなぁ、とも思ったりした。
読み始めの最初の頃は、悪く言ってしまえば古臭い文章がつっかかるけど、読み進めていけば、気にならない。特に1人1人の登場人物のセリフはとても旨くて楽しめる。難しいところは多少は飛ばして読んでも良いのだから、そんなことよりも中身を楽しむ。
小説を読むことの意味は、その物語を消化することである。良い物語はぼくを成長させてくれる。素敵な気分にさせてくれる。気分が高まって簡単に寝かしつけてくれなくなる(これを書いてるのは夜中の2時半)。
難しいことを考えなくても、わからないところを飛ばしても、少しずつでも前に進もう。遠回りをしても、高い壁に挟まれても、進むことをあきらめたら何も始まらない。
それはそう。読書でもプログラミングでも、もっと言えばぼくたちの普段の生活や人生そのものにおいても、そういうことなんだと思っている。