2005-07-28から1日間の記事一覧

ティム・オブライエン - 「本当の戦争の話をしよう」

ベストだ。間違いなくベストな存在の小説だ。これだけ真剣に自分が抱えている何かについて語られている小説を、今まで読んだことがない。 ぼくにとってティム・オブライエンという作家はとても特別な存在になった。 長編小説なら「ニュークリア・エイジ」 短…

夏目漱石 - 「門」

漱石の小説はどれもそうだが、すくいがない。 世間一般の方々は「こころ」のどこに感動するものなのか検討がつかない。 少し前の日記に「門」は物語を語らない、と書いた。ストーリーの核心となるものがいっこうに始まらない疑問を書いたものである。 今では…