読書

何を読めば…。

今読んでるRailsの本は分厚くて持ち運べないから電車内で読む本がない。Seasar本も同じ。 だからといって読みたい小説があるわけではない。だからiPodで音楽を聴いたまま車内を過ごしている。音楽のリズムに不満はないけれど、何か足りない。 じゃあぼくは何…

蛍、納屋を焼くその他の短編集

「気分を変えて心機一転、村上春樹の小説を読もう!」 と思い立って手に取ったのがこの本。「蛍」を読むとノルウェイの森を無意味に思い出してしまうので、2作目から読むことにした。前に読んだ記憶では「踊る小人」が2作目のような気がしたけど、ページを…

進まない

気持ち的に技術的な興味を取り戻し始めて、何とか日記も書けるようになってきた。ただ、まだどうにも上手くいかないことがある。読書する気になれない。 家では先週末に買った「アスペクト志向入門」を読んでいる。(とても良い本だ。JavaWorldでもちょくちょ…

心臓を貫かれて

これほど救いのない読み物は初めてだ。物語の端から端まで求愛に満ちているにもかかわらず、1つとして救いがない。誰も救われないし、誰も何も救わない。 それと同じように、これほど愛を渇望する本も読んだことがない。起きてしまったことへの恐怖と、それ…

心臓を貫かれて

をもうすぐ読み終わる。感想を言葉として表現してみようという試みは楽しいことであるが、難しい作業だ。特にこのドキュメンタリーは分量が多いというだけでなく、それ以上の何かについて、語らなくてはならないような気がする。 ちなみにこの次に読む本は、…

話を広げすぎ?

小説を読んでも、ドキュメンタリーを読んでも何かしらの教訓めいたものを抽象化して一般的な概念につなげて考えてしまう自分がいる。 まあ、悪いことではないと思うけど、そればっかりというのもなんかなあ。

フェルマーの最終定理

フェルマーの最終定理―ピュタゴラスに始まり、ワイルズが証明するまで作者: サイモンシン,Simon Singh,青木薫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2000/01/01メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 142回この商品を含むブログ (186件) を見る数学を知らなくても読…

ハンニバル

読み始める前は、羊たちの沈黙ほどの期待はなかった。話の筋も予見しないまま、紙に書かれた文章を追いかけた。その結果としてこの小説はぼくの心に強い衝撃を与えた。それは羊たちの沈黙のものよりもはっきりと色濃く残るもので、ぼくはそれをありありと感…

注文

思い切ってAmazonで色々と注文。悲しき熱帯〈1〉 (中公クラシックス)作者: レヴィ=ストロース,Claude L´evi‐Strauss,川田順造出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2001/04/01メディア: 単行本購入: 13人 クリック: 89回この商品を含むブログ (126件) を見…

村上春樹を好きになること、嫌いになること

はじめに ぼくは村上春樹の作品が好きだ。それにこの人の対談などを読んでいるとその頭の良さにまいってしまう。この人は自分の想像力を周りの影響を受けずに育てることができるのだろうと感心してしまうことが殆どだ。 しかし、ぼくはあまり村上春樹を好き…

羊たちの沈黙

小説を読む前にDVDを見た影響で、文章を追いながらも次の展開を思い出しながら読んでしまうという愚かなことをしてしまった。ぼくにはこういった読み方はしない方がよいみたいだ。 内容としてはやっぱり原作だけあって映画版よりも一歩踏み込んだ物語が展開…

羊たちの沈黙

についての感想を後で書く予定。

ティム・オブライエン - 「本当の戦争の話をしよう」

ベストだ。間違いなくベストな存在の小説だ。これだけ真剣に自分が抱えている何かについて語られている小説を、今まで読んだことがない。 ぼくにとってティム・オブライエンという作家はとても特別な存在になった。 長編小説なら「ニュークリア・エイジ」 短…

夏目漱石 - 「門」

漱石の小説はどれもそうだが、すくいがない。 世間一般の方々は「こころ」のどこに感動するものなのか検討がつかない。 少し前の日記に「門」は物語を語らない、と書いた。ストーリーの核心となるものがいっこうに始まらない疑問を書いたものである。 今では…

夏目漱石の「門」を読んでいる。この本を読むのは2回目になる。 「三四郎」、「それから」に続く3部作の完結を担っているこの物語は、不思議なくらい何も語らない。話全体が殆ど前に進まない。小説の冒頭から終わりまで、語られることは何もない。 登場人物(…

CODE COMPLETE 第2版 上 完全なプログラミングを目指して作者: スティーブマコネル,Steve McConnell,クイープ出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2005/03/26メディア: 単行本購入: 44人 クリック: 1,166回この商品を含むブログ (288件) を見る

上巻だけ衝動買いしてしまった。まだ発売されて間もないのに既に第3刷ですって。 たっ高い…。

ティム・オブライエン - 「本当の戦争の話をしよう」

ずいぶんと久しぶりの読書をしたような気がする。この本は1年ほど前に知った。本のタイトルになっている「本当の戦争の話をしよう」の一編だけを読んで、いつか残りの全部を読んでやろう、と心に誓った。 そう、ぼくはティム・オブライエンの作品が大好きな…

想像力との格闘

2005-05-15 なんだか過分に褒められている気がして恐縮です。村上春樹の小説はまるで象徴のかたまりのような話ばかりで、読者によって一つ一つの象徴の解釈が異なると思います。 ですから、結局のところそれら一つ一つの異なった解釈をかき集めて総体として…

yagianさんよりコメントいただきました。

はてな日記同士では、リンクを貼っただけで、トラックバックになってしまいます。 ぼくのくだらない内容の日記(Blog)からトラックバックを送られても嬉しくないだろうなあ、とリンクを貼る(すなわちトラックバックを送る)ときに毎回思うのですが…。 しかし、…

海辺のカフカ

本当はG.W前に読了してたけど、なんと感想を書けば良いのかわからずにそのままにしてた。いまでも気の利いた言葉が思いつかない。 ということなので、覚え書き程度の雑感をとりあえず。 村上春樹の物語の内容としては、ベタベタの話だ。少なくともぼくはその…

初めてのP.オースター

「ナイン・インタビューズ」に影響されて、ポール・オースターの「ムーン・パレス」を購入した。 アメリカの現代文学(だと思うけど)に新しい発見を期待したい。

村上春樹についていろいろ

2005-05-08を何気なく読んで、村上春樹についていろいろと考えてみた。 2005-05-08より引用 村上春樹の小説を時系列に沿って読むと、「国境の南、太陽の西」「ねじまき鳥クロニクル」が大きな転機になっているような印象をうける。簡単なことばでまとめると…

ゼロから学ぶなんちゃらかんちゃら

昨日予定したとおり、会社帰りに知識ゼロから学ぶ ソフトウェアテスト作者: 高橋寿一出版社/メーカー: 翔泳社発売日: 2005/02/18メディア: 単行本購入: 18人 クリック: 398回この商品を含むブログ (70件) を見るを購入。一緒にJava Worldの今月号も購入。 ち…

MakeCategory

http://coolstyle.dyndns.org/Let'sBook/According_work.html Rubyでちょろちょろと書いたスクリプトを使って読書ページを書き直してみた。まだ見た目があんまりよろしくないけれど、なんとか目的のものは出来そうだ。 このツールは名前をMakeWebにあやかりM…

いろいろ

読みかけたまま途中で放棄してしまったカラマーゾフの兄弟を再び読み始める。それと、ブックオフで古本を購入。 羊たちの沈黙 ハンニバル 赤と黒 全部100円。(というか100円だから買ったんだ。)羊たちの沈黙とハンニバルは映画も見てない。そこんとこどう影…

レイモンド・チャンドラー『さらば、愛しき女よ。』

チャンドラーは「長いお別れ」「湖中の女」に続いて3冊目。それまで読んでいた小説から気分を変えてみたくて、古本で購入して積読していたこの本を手に取った。 読書時間をそれほど設けたわけではないけれど、1週間くらいで読み終えた。チャンドラーの小説の…

スプートニクの恋人

おそらく1年くらい人に貸していたのが返ってきた。返ってきた途端に読みたくなる。読み始めたら止まらない。徹夜して一気に読んでしまった。 この作品は、村上春樹の一人称小説としては、後期の作品であり、とても洗練されている。物語の構成、文章の組み立…

ぼくは自分の世界で自分のことを語る

いろんな議論が世の中にはあふれているけれど、その大半の議論に、ぼくはのめり込むことができない。だってみんなが自分自身の好みを語っているにすぎないんだもの。 自分の考えてることや希望を表に出すことは悪いことではないけれど(とってもよいことだと…

ところどころで書評を見かける「軽快なJava」とか「Java魂」とか欲しいなあ。でもお金ないんだよね。

ニュークリアエイジ

再読した。涙は出なかったけれど、咽びたくなるくらい感動した。これほど素晴らしい小説ってなかなかお目にかかれない。 ぼくはこの小説の訳者である村上春樹の小説が大好きで、彼の長編の小説なんてすべて好きだ。けれど、このニュークリアエイジは、「ある…